仕事のやりがい

Vol.0822022.1
「患者さん一人一人と」
職種:
看護師
勤続年数:
1年

私が竹川病院へ入職して1年が経ちました。私が急性期病院の脳神経外科・内科で勤めていた時は、患者さんとのかかわりは短期間でしたが、竹川病院に入職したことで急性期病院から転院していった患者さんの実際を見ることができました。転院してきた直後は車いす移動だった患者さんが車いすから歩行器、歩行器から杖、杖からフリーハンド歩行へと徐々に進歩していく姿をみてものすごく感動し仕事への励みになっています。

また、竹川病院は高齢の患者さんも多く、中には脳卒中の影響により認知機能の低下や認知症による記憶力や理解力低下のみられる方が入院しています。特に認知症のある患者さんは、環境の変化などによってBPSDの症状がみられリハビリテーションや看護ケアに対し強い拒否をされる場合があります。そのような時はどうしたら良いのかをチームカンファレンスで話し合い実際のケアに活かしています。それだけでなく認知症患者に対する対応力を向上させるための研修に参加する機会が与えられ、認知症患者と一括りにするのではなく患者さん一人一人には今まで生きてきた歴史があり、一人の人としての尊厳を守る関わりをしていくことの大切さを学ぶことができました。認知症の患者さんの職歴や家族構成を伺うと、大切なご家族の話や仕事が大変だったこと等を話して下さり、不機嫌だった患者さんが笑顔を見せてくださることもあります。また、話をする中で拒否されていたケアを実施するための許可を得られケアを実施することもできました。必要な看護ケアを実施する前にきちんとコミュニケーションをとり、短い時間の中でも信頼関係を築くことで看護ケアの導入がスムーズになっていくことを実感しました。

これからもリハビリテーション病院の看護師として入院している患者さんの特徴を理解し、必要な研修に参加することで患者さん一人一人の理解を深め、患者さんが安心してリハビリテーションに集中できる環境づくりに励んできたいと思います。