仕事のやりがい
他職種で協働することで、患者さんの新しい生き方を一緒に考えることができる
私は以前、特別養護老人ホームに勤務していました。日々身体的機能が衰える中で、どう支え守っていくのかが課題でした。ある日利用者さんがふと「もっとリハビリを頑張っていれば今頃違っていたかも知れない」という想いを話されたことがありました。「あの時が人生の分岐点だった」と後悔されていたのです。その言葉を聞き私はもっと前の段階で介護ができる場所に立ちたいという強い思いが湧いてきました。そして1年前に竹川病院に思い切って飛び込みました。
竹川病院に来てまず感じたのはプロの視点で介護士と看護師、リハビリスタッフがチームを組み話し合うことが基本となっていることでした。個々の患者さんへのアプローチ、切り込み方を具体的に考えて実践していることです。そこが介護施設と大きく違っていました。自分が想像していた以上に竹川病院では実践力があり、リハビリの効果が日々現れてADLが変化していきます。介護職はその変化をしっかり把握し支援の方法もそれに応じて変化させることが求められます。そうしなければADLが定着していかないという事を第1に学びました。私のやりがいはその変化を捉え可能性や選択支を広げ援助に繋げることにあります。自分たちの意見がカンファレンスなどで取り上げられ尊重されると感じそれもやりがいにつながっています。
私は効果的にリハビリを受けるためには生活を整えることがとても重要だと思っています。離床に向けた援助がいかに身体的精神的に必要不可欠かしっかり見極めて介護を展開していきたいと思っています。またさまざまな家族の思い、価値観を大切に対応を工夫しています。認知症の方の対応を任されたりする事は責任が重いですがやりがいもあります。入院当初、徘徊が激しかった方も私の顔を覚えてくださり安心した表情でにっこりされるときがあります。自分のこれまでの経験を活かした対応を心がけた結果だと思いそんな時は竹川病院でよかったと思います。自宅に帰った後は、家族の介護負担がすこしでも軽減できればそれだけ患者さん自身も居場所が出来ると思います。そのためには何が必要か、場合によっては家屋調査など積極的に参加していきたいと思っています。新しい生き方、人生の再獲得を一緒に考えられるようこの竹川病院で模索しながら日々精進していきたいと思っています。