地元で育った私は、お年寄りと触れ合う機会が多く、一緒に暮らしていた祖母を献身的に介護する両親の姿を見て、将来はこういった方々に関わる仕事がしたいと思っていました。近所のケアセンターけやき特定施設で働かせてもらい11年。けやきでのご利用者との出会いの中には、幼い頃に町でお世話になった方々もおり、昔の話を伺ったり、楽しそうに地域の話をされるご様子を拝見し、また、ご家族にも身近に感じて頂けることは、とても嬉しく、地域の方々のお役に立てているように感じ、けやきでの仕事にやりがいを感じていました。

しかしコロナ禍となり、ご家族との面会等も出来ないなかで、ご利用者の一番近くにいる介護職として、マスクやフェイスガード越しにどうしたら寂しさを癒せるか、笑顔を引き出せるか…と日々悩み、空回りしたり、上手く伝わらない事も多く、自分の無力さを感じていました。そんな中で、ユマニチュードの取り組みやオンデマンドの研修、先輩と共に対応や話合いをすることで、様々な技術を知ることができ、毎日多くの発見や学びを得て、新たなやりがいになっています。

まだまだこの様な状況は続きそうですが、これからも学ぶことを止めず、頭で考え、体を動かし、心を傾けて、ご利用者やご家族と関わっていきたいと思います。