仕事のやりがい
Vol.012
2015.10
作業療法士
勤続年数: 2年
ご利用者の悩みに寄り添い、ともに解決していくこと
けやきの居宅からの紹介で右麻痺の72歳男性(以下T氏)を担当する機会がありました。T氏は妻と二人暮らしで妻は現在も仕事をされており、時に2〜3日も家を空けることがありました。「妻も仕事があり、迷惑や心配をかける事が出来ない。」との訴えがみられ、実際にT氏と妻が心配しているのが「妻の不在時に食事をどうすればよいか」というものでした。病前は趣味で料理を作っていたと話されるT氏をみて以前の様に料理を行える様になれればと思いました。実際に家の台所を見せて頂き、どのように行っているかを評価してリハビリを行ないました。T氏の妻への思いもありとても懸命にリハビリに取り組んで下さり、一人で料理から片付けまで行える様になりました。「妻に料理を振る舞うこともある。」「妻も安心して出張に行ける。」と笑顔で話される姿をみてこの仕事について本当によかったと思えました。通所リハには「生活行為向上に対する質の高いリハビリテーションや介護を提供する」という理念があり、それに則って仕事に取り組んでいます。今回の関わりでその理念にまた一歩近づけました。また、私はご利用者が心の底から笑顔になって頂けるよう仕事に取り組んでいます。「ご利用者やスタッフと一緒に笑い楽しんで仕事が出来る。」それが私のやりがいになっています。