仕事のやりがい

Vol.001
2014.10
作業療法士
勤続年数: 5年

成長できる環境で働いて感じているやりがい

Aさん70歳男性。難病(筋萎縮性側索硬化症)に罹患し寝たきり生活。動かせるのは両手と顔の筋肉のみ。コミュニケーション支援(主にご家族を呼び出すためのナースコールの作製)を目的に平成24年8月より訪問作業療法開始しました。進行する病状に合わせながら10種類以上のコール作製を行いました。現在は額のしわを寄せる動きで行えるナースコールを使用しています。

Aさんには2人のお孫さんがいました。私はお孫さん達と遊べる方法は無いかと考え、コール同様に眉を上げると光る雪だるまの人形を作りました。このおもちゃを渡した翌週に奥様より「主人が雪だるまを光らせると孫達がよろこんでいました」と話して下さいました。Aさんも表情を作ることも難しい中、ハニカミながら見せてくれた笑顔は忘れることのできない体験となりました。

私は以前介護職として働いてました。日々の業務に追われる中、1人1人の利用者さんと時間をかけて深く関わりたいと思うようになり作業療法士を目指しました。けやきに入職してからはご利用者、ご家族と相談しながら時間をかけて問題解決していくことが重要ということを学びました。そして少しずつ問題解決できるように成長できたと感じることができ、けやきで働くことでもっと成長できるとやりがいを感じています。また作業療法士として、ご利用者の残存能力を活かし持てる能力を引き出せたとき、やりがいを感じます。今後も在宅生活をコーディネートできる専門職としてその人らしく生活することができるよう支援していきたいと思います。